そもそも「チョコレート」って何?
チョコレートとは「カカオの種子を発酵、焙煎などの製造工程を経てすりつぶしたカカオマス(カカオ豆の胚乳部(カカオニブ)をすりつぶしたも)のにココアバター、砂糖、乳製品などの主原料を配合した食品のことをいいます。
カカオ分による分類
チョコレートは「カカオ分」や「乳分」の比率によって、ダークチョコレート、ミルクチョコレート、ホワイトチョコレートなどに分類されます。
ダークチョコレート
チョコレートの原料であるカカオマスが40%以上のチョコレートのことを言います。
カカオマスが多く含まれているため甘さが控えめで、苦みや酸味の強いチョコレートです。
ダークチョコレートにはポリフェノールなどの健康効果が期待される成分も多く含まれています。
ミルクチョコレート
乳製品(脱脂粉乳、全脂粉乳、クリーム粉乳など)を混入したチョコレートのことを。
「チョコレート類の表示に関する公正競争規約」による定義では「チョコレートのうちチョコレート生地の乳固形分が14%以上のもの」として定められています。
ホワイトチョコレート
ココアバター(カカオ豆の油脂)、乳製品、砂糖、レシチン、香料などで作られたチョコレートです。ミルクチョコレートやダークチョコレートに含まれるカカオマスは含まれていません。
チョコレートと準チョコレートの違いとは?
チョコレートと準チョコレートという区別もあります。
準チョコレートは、チョコレート生地に使用されるカカオ分や乳固形分の割合が一定以下のものを指します。
一般的に、チョコレートは準チョコレートよりも高価です。これは、チョコレートがカカオ分が35%以上、あるいはカカオ分21%以上でカカオ分と乳固形分の合計が35%以上のチョコレート生地を全重量の60%以上使用したものであり、準チョコレートはカカオ分が15%以上、あるいはカカオ分7%以上かつ乳固形分12.5%以上の準チョコレート生地を全重量の60%以上使用したものであるためです(ただし個々の製品によって価格は異なります)。
チョコレートの効能
チョコレートには「カカオポリフェノール」という抗酸化物質が豊富に含まれています。
カカオポリフェノールには、以下のような効果が期待できます。
– 精神安定やリラックス効果
– 認知力や集中力の向上
また、チョコレートには食物繊維やテオブロミンという成分も含まれています。
食物繊維は、腸内環境を整えたり、便通を良くしたりする効果があります。
テオブロミンは、血流を改善したり、脂肪の蓄積を防いだりする効果があります。
効果的なチョコレートの摂り方
お薦めは「ハイカカオチョコレート」!
健康効果を期待するなら、カカオ分が豊富な「ハイカカオチョコレート」がおすすめです。
「ハイカカオチョコレート」とは一般的には、「カカオ含有率が70%以上のチョコレート」を指します。主原料となるカカオマスをはじめとしたカカオ原料の含有量が多いチョコレートのことです。
そのため、ハイカカオチョコレートには、カカオに含まれるカカオポリフェノールが豊富です。
チョコレート摂取の注意点
チョコレートは脂質や糖質が多いので、食べ過ぎには注意が必要です。適切な量を守って摂取することが大切です。
厚生労働省・農林水産省の「食事バランスガイド」によると、菓子・嗜好飲料の目安量は1日200kcal程度とされています。チョコレートで換算すると、1日あたり30gを超えないようにすると良いでしょう。
また妊娠中や授乳中の方は、カフェインやテオブロミンの過剰摂取による影響を考慮する必要がありますので、注意してください。
まとめ
チョコレートの楽しみ方は様々です。カカオ本来の味わいを楽しみつつ、健康についても考えていきたいですね!