『やる気』と『集中力』を引き出す方法

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4つの脳内神経伝達物質

集中に入るために必要な脳内物質

① ドーパミン

「やりたい!」という気持ちを引き出す

・報酬系(楽しさや気持ちやすさをもたらす刺激(報酬刺激)に応答して活性化する神経回路)の調節因子

・ドーパミンを出すためには「欲望に火をつける」ことが重要

・将来の「報酬」を想像することでドーパミンが放出される

・「午前中この仕事が終わったら、おいしい昼食を食べる」「今日ここまで達成できたら、あの靴を買おう」など、自分で「ご褒美」を設定する

 

② ノルアドレナリン

「やらなきゃ!」という気持ちを引き出す

・「ケツに火がついた状態(締め切り真近か、など)」で分泌される

・「仕事の締め切りを明確にする」など

・ただし、ノルアドレナリンに頼って(尻に火がついた状態の切羽つまった状態)いると、コルチゾールの分泌が促進されて、そのコルチゾールがさらにノルアドレナリンを分泌するという悪循環に入る。この悪循環が「うつ病」の発症と関係するという説があるため注意が必要

 

 

集中を持続するために必要な脳内物質

① βエンドルフィン

・心肺機能を高める運動をすると脳内に放出されて、高揚感や満足感が高まる

・副交感神経を刺激するとともに、脳下垂体に作用しコルチゾール分泌を抑制する

・βエンドルフィンは「歩行」により分泌が促進される。特に「晴れた日の運動」は晴れていない日よりもβエンドルフィンの分泌が増えるという報告もある

Acta Pharmacol Sin. 2019 Sep;40(9):1256-1257. Sunny walking counts more. Zhang R et al.

・また「瞑想」も分泌を促進する

 

集中力を途切れさせるホルモン

① コルチゾール

・抗ストレスホルモン

・交感神経を活性化する

・集中力を途切れさせてしまう作用がある

 

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コーヒーの効用

・カフェインはドーパミンを増やし、下流のセロトニンも増やし、ノルアドレナリンも増やす

・1日1杯以上のコーヒーを飲んでいるとうつの症状が出にくい

Public Health Nutr. 2014 Mar;17(3):625-33. 
Green tea and coffee consumption is inversely associated with depressive symptoms in a Japanese working population.Pham NMet al

 

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集中が途切れた場合の対処法

・顕在意識による「打ち込み型集中」に疲れたら、潜在意識を働かせる俯瞰集中や自在集中に切り替えることで気分転換を図ることが有効

・潜在意識は「寝室」「移動」「トイレ」で働きやすい。ぼーっとしたり、散歩したりすることで「ひらめき」が得られやすい。

 

 

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塩尻俊明 横田隆徳 (編集)

 

 

 

 

 

 

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