Dr.Gawaso的『医師仕事訓』(若手医師へ向けて)
修行中の若手医師への箴言
● 医師になった始めの数年間の過ごし方で、その後の医師人生が決まる。
確かに研修は身体的、精神的に辛いが、その後の長い医師人生(80歳まで務めるとすれば約50年もある!)から見れば、辛いのはほんの一瞬。
ここでめげてdrop outしたりしないで、研修プログラムに付いていけば、その後はautomaticに一人前の医師になれます!
● 優れた医師になるには、本人の才能とはおよそ関係がなく、優れた指導医(メンター)につく必要がある。医師としての力量は若いうちに決まるので、卒後の数年間は仕事を優先することを勧める
● 修業時代は、最初に教育的な指導者につくことが絶対に必要である。多くは指導者の少し下のレレベルまでは到達できるが、それを超えるのは至難の業だからだ。おそらく医師としてのレベルに才能はほとんど関係がなく、ついた指導者のレベルに左右される。
● 高度研修病院で早いうちに重症患者管理、最先端医療をできるだけ経験しておく。
そうすれば、あとは普通の市中病院に出ても怖いものなし。
● 自分の担当患者だけでなく、担当外の患者の診療も見学したり、救急室に出入りしてできるだけ多くの症例を経験する。
ぼっと見学するのではなく、「自分だったらどうするか」考えながら見学する。
特に小児科、眼科、耳鼻科救急を経験できることは僥倖であると考える。
● 好きこそ物の上手なれ。医学、医療を学ぶことに楽しみを見出せるかが鍵。
そして、どれだけ長時間病院に入り浸れるか。
この気力が無いと研修を乗り越えるにはつらいところがあるかも(私はかなり辛かった・・・)
● 狭い範囲に閉じこもらない。できるだけonの時間を作る。
どんな偉い先生も、教授も学長も皆1日は同じ24時間。
長い年月に亘ると経験、職歴の差となって効果が現れる。
● 今流行りの「総合診療医」を目指すにしても、やはり何か一つはspecialityがあった方がよい。
何か内科の臓器別専門医(特に救急、循環器科)を一つ取得したあとで、総合診療医を目指すのが最強であると思う。
● やっぱり医師であるからには、傍流、裏道街道ではなく、主流になるのが一番。
目指せカリスマ医師!!
医師業一般への箴言
● 患者家族への病状説明はこまめに、必要と思い立ったらその日のうちに
(翌日には急変していることがままある)
● 医療・介護業界は狭いもの。決して他院や担当患者に対するネガティブな発言は口にしないこと。同じ職場にその関係者や家族がいる場合がある。