『 三代目襲名』(主演:高倉 健)

 

 

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映画概要

1974年(昭和49年)8月10日に東映で公開された日本映画。

主演・高倉 健。

「山口組三代目」の続編であり、三部作『山口組三代目シリーズ』の第二弾。

 

神戸の小さな組であった山口組を、日本最大の暴力団に育てた田岡一雄の一代記。

戦中、戦後の混乱期を背景に、前作で兄弟分を斬った田岡一雄が刑期を務め、出所後三代目襲名という名実ともに山口組の頂点に立つまでを描く。

 

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【あらすじ】

昭和12年、田岡一雄は二代目山口組組長・山口登を裏切った大長八郎を切り殺し、懲役8年の刑を受け投獄された。

その頃、組長の山口は興業のトラブル解決のため、東京の荒政組で話し合いをしてた。しかし話はこじれ、荒政組の組員らに刺され重傷を負う。

そして山口登は病床の中、跡目を田岡に継がせると遺言を残す。

親分の死を知った田岡は、仇討ちの為に脱走を図るも失敗する。

 

昭和18年、田岡は恩赦により2年の減刑を得て高知刑務所にて釈放される。迎えには多くの組員が訪れ、獄中での労をねぎらった。

田岡は妻のふみ子に、親分の仇を取ることを伝える。そこにおじきの古川と森川が訪れる。

田岡のあだ名は『クマ』と呼ばれるほどの暴れん坊で、田岡がおじき達に親分の復讐を誓うも、古川により親分の遺言として三代目に指名されたことを聞く。

 

田岡は賭場で知り合った男から女浪曲師・天遊軒清月を紹介される。彼女がトラブルになっているのを助けた田岡は彼女の公演を見に行ったとき、この興業が荒政組だというのを知り、控室へ行き、興業を山口組に回していくれと頼む。すると荒政組の組員たちが来て暴動に発展。それを返り討ちにした田岡は荒政組の組員に、待ってるから来いと言って追い出した。

田岡が天遊軒清月の部屋で一人で待っていると、荒政組の組員たちが大挙して押し掛けてきた。田岡が関西支部長を始め多くの組員を叩き切った時、古川らがやって来て制止する。

古川は「三代目になる男が何をやっているんだ!」と田岡を責め立てた。

 

その後、妻のふみ子は妊娠。そして田岡に子供が生まれたころ、米軍による空襲が激しくなり、古川は死亡。田岡は賭場で天皇陛下の全面降伏の言葉により終戦を知る。

 

敗戦を機に神戸に住む第三国人らが暴徒と化し、略奪、婦女暴行など暴れ出した。そして略奪した品を闇市で日本人に売ってた。

やりたい放題の光景を田岡らは見ているだけしかできなかった。当時の警察はGHQにより、武器を持つことが禁止されていた。そのため山口組が住民や警察からの要請もあり日本人を守るため戦うこととる。

第三国人が支配する神戸の街を、田岡は山口組自警団を作り、第三国人と闘う決意する。組員たちには山口組の法被を与え、神戸市も劇場を本部として貸し、田岡を支援した

 

不良第三国人の支配する新開地を山口組が急襲。日本刀を差し、銃や手りゅう弾を持って襲い、順次三国人を制圧。市民も歓喜した。

この戦いを見つめる自転車店の息子がいた。後の若頭・地道行雄である。

組員でもない地道は一緒に戦い、その後、田岡の家の前で田岡に子分にしてくれと懇願。田岡も根負けし、地道を子分にする。

 

一方、第三国人組織は田岡を殺したら賞金を出すと宣言し全面戦争となる。警察も田岡に町の警備を懇願した。

田岡ら組員は警察署にバリケードを作り、第三国人組織の襲撃に備えた。

第三国人組織は夜トラックで突入し銃撃戦となる。そして会長の朴は決闘書を送り付けてきた。

書には「応じなければ神戸市民を殺す」と宣言されていた。

 

田岡は吉川と共に会長の朴に面会に赴く。朴会長に会う前に、組員たちが田岡の殺害を企図。

その時、神戸の国際ギャング団の通称「ボンノ」こと、菅谷政雄がやって来て第三国人たちを収拾。その後、ボンノは田岡の舎弟となる。

 

田岡はおじき達の呼ばれ、早く三代目を襲名せよと進言される。そして須磨にて襲名式が行われ、舎弟頭に山田久一、若頭に吉川勇次が任命された。

 

田岡は吉川を始め幹部に、「麻薬と博打だけは絶対に手をだすなと組員たちには徹底しろ」と伝えた。そして「これからは金が出来たら何か商売をせよ」と命じる。

荷役港湾業務で対立する花村組の組員に田岡が襲われ、地道と後の若頭梶原の応援で事なきを得たが、その後地道らが集団を率いて花村組に殴り込みを掛ける。

 

昭和24年、田岡は神戸港の荷役業務を一手に引き受け管理した。

 

田岡の野望は続く。

 

 

 

現在の平和な神戸の街

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