『新しい鉄道唱歌』
日本の男性アイドルグループ、ロックバンド、「TOKIO」の28作目のシングル。
2003年(平成15年)10月1日発売。
オリコンチャート初登場で、前作『ding-dong/glider』に続く通算3作目、かつ2作連続となる首位を獲得した。
東海旅客鉄道(JR東海)が行っていたキャンペーン、およびそのキャンペーンソングとして制作された楽曲で、当時JR東海社長の葛西敬之が、文学者の中西進の紹介で作詞家のなかにし礼と会ったその場で、なかにしに「新しい鉄道唱歌を作って欲しい」と依頼したことが発端となり、なかにしのプロデュースで制作されることになった。
“TOKIO -AMBITIOS JAPAN!-”. ユニバーサル公式サイト
作詞・作曲・プロデュース:なかにし礼、作曲:筒美京平、編曲:船山基紀。
ヒット曲請負人達による、何とも強力な布陣。
レコーディングは、なかにし礼氏と筒美京平 氏の立ち会いのもと(!)、心地よい緊張感の中進められたという。
長瀬智也・山口達也のツイン・リードボーカルに、国分太一のコーラスが絶妙にミックスされ、要所要所を城島・松岡のコーラスが締める形となった。
また、アレンジではバンド・サウンドにストリングス&ブラスのサウンドをふんだんにとり入れたことにより、TOKIOらしい元気で前向きなナンバーに仕上がった。
アンビシャス ジャパン!【車内チャイム終了】AMBITIOUS JAPAN! TOKIO / CM編集 フル / 作詞:なかにし礼、作曲: 筒美京平、編曲: 船山基紀 / 2003年の楽曲
なお本作がオリコン1位を獲得したことで、作曲した筒美京平は歌手・プロデュースを含めてオリコン史上初となる「1960年代から2000年代の5年代に渡ってのシングルチャート1位」という快挙を達成している。まさに稀代のヒットメーカーである。
“WOWOW「ザ・ヒット・ソング・メーカー 筒美京平の世界 in コンサート」特集”.
”AMBITIOUS JAPAN! のぞみは、かなう”
表題曲はリリースと同時に、JR東海による東海道新幹線品川駅の開業および東海道・山陽新幹線のダイヤ改正を記念したキャンペーンのCMソングに採用された。
キャンペーンのキャッチコピーは当初「AMBITIOUS JAPAN! のぞみは、かなう」であったが、後に「AMBITIOUS JAPAN! のぞみはいつも、そこにある」に変更されている。
同線を走る700系電車のうち、JR東海が保有する編成の先頭車側面に、シールによる「AMBITIOUS JAPAN!」の文字が掲出された。本曲のミュージック・ビデオにも700系が頻繁に登場する。
キャンペーンは当初2003年末で終了する予定になっていたが、予想以上の反響があったことや、2004年に東海道新幹線が開業40周年を迎えること、また2005年には愛知県で「2005年日本国際博覧会」(愛・地球博)が開催されることなどから延長され、2005年9月25日まで続いた。
2003年11月24日からは、JR東海が保有する新幹線車両の車内チャイムとしても使用されており、始発駅発車後と終着駅到着前に歌い出しの部分(約10秒)、途中駅到着前と発車後にサビの部分(約5秒)が流れる。
東海道新幹線車内チャイムとしての使用終了
2023年2月16日、JR東海は新たなキャンペーン「会いにいこう」の展開に伴い、本曲の車内チャイムとしての使用を終了することを発表した。
同年夏頃からは、岩崎太整が制作しUAが歌唱した同キャンペーンのテーマソング「会いにいこう」に順次変更される予定である。
『ああ、東京に着いたな…』という、東海道新幹線の終着と、次の旅路へ向けた気持ちを新たにしてくれた曲。お疲れ様でした。