国の恥辱とありては日本国中の人民一人も残らず命を棄てゝ国の威光を落さゞるこそ、一国の自由独立と申すべきなり。

學問のすゝめ 初編

學問のすゝめ 初編

…理のためには「アフリカ」の黒奴にも恐入り、道のためには英吉利イギリス、亜米利加の軍艦をも恐れず、国の恥辱とありては日本国中の人民一人も残らず命を棄てゝ国の威光を落さゞるこそ、一国の自由独立と申すべきなり。然るを支那人などの如く、我国より外に国なき如く、外国の人を見ればひとくちに夷狄いてき々々と唱へ、四足にてあるく畜類のやうにこれを賎しめこれを嫌らひ、自国の力をも計らずして妄みだりに外国人を追払はんとし、却て其夷狄に窘くるしめらるゝなどの始末は、実に国の分限を知らず、一人の身の上にて云へば天然の自由を達せずして我儘放盪に陥る者と云ふべし。

福澤諭吉

 

『学問のすゝめ』出版150年:[慶應義塾]
「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずと云(い)へり」という有名な一節から始まる『学問のすゝめ』は福澤諭吉の代表的な著作で、明治初期のベストセラーでもある。その「初編」の発行は1872年であり、今

 

 

 

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